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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



首を捕らえていた両手が、無理やり引き剥がされた。


「くっ……!」

デビットとジャスデロの気配が、するりと離れる。

クロウリーにも、黒い腕が背後から這い上がった。


「ぐっ……!」

牙を突き立てる。

だが、手応えがない。


「牙が効かん……!」

三人の身体が、どろどろの怨念に捕らえられていく。

ティファは必死に腕を動かそうとした。

けれど、黒い腕は彼女の両手首と喉元を押さえ込んだまま、じわじわと力を強めてくる。

声が出ない。
歌えない。


「食らっちまえ!」
「ジャスデビの怨念ーん!!」

「アレンくん! ティファ! クロウリー!」

リナリーが悲鳴のように叫ぶ。


リナリーが必死に立ち上がろうとする。

けれど、力の入らない脚が言うことを聞かない。

その身体を、背後からデビットが捕らえた。


「……あんた、動けねぇの?」
「っ!」

口元を塞がれ、リナリーの身体が抱え込まれる。


「丁度いいや」

デビットが笑った。


「吸血鬼のおっさん、オレらの居場所分かるみたいだからさぁ」
「お前、盾にしよっ! ヒヒッ!」

「お姫様ゲーット!!」

「リナリー!!」

アレンの声が響く。
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