第38章 【第三十三話】信じることの重み
鈍い衝撃に、ラビの息が詰まった。
ティファは彼の腕の中で目を見開く。
「ラビ……!」
「っ、平気さ……」
ラビは痛みに顔を顰めながらも、すぐにティファを見下ろした。
「怪我、ねぇ?」
「私は大丈夫。でも、あなたが……」
「んじゃ問題なしさ」
無理やり笑って、ラビはティファを支えながら、ゆっくり身体を起こそうとした。
そのすぐ後ろで、扉の向こう側の廊下が轟音と共に崩れ落ちた。
数秒。
誰も動けなかった。
「間一髪だったさ……」
ラビが来た道を振り返って呟いた。
「ほ、本当に……」
アレンも息を切らしながら答える。
ティファはラビの腕の中から、ゆっくり顔を上げた。
そこは、巨大な書庫のような部屋だった。
高い天井。
壁一面を埋め尽くす本棚。
古びた紙の匂い。
静かで、薄暗い。
けれど、その静けさは安心できるものではなかった。
ぱち、ぱち、ぱち。
乾いた拍手の音が響く。
全員が顔を上げた。
部屋の中央、高い台座の上。
いつの間にか、二つの影が座っていた。
「デビット」
「ジャスデロ」
二人は声を重ねる。
「二人合わせて――ジャスデビ!!」