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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



言うが早いか、クロウリーはリナリーを抱え直し、さらにチャオジーの襟首を掴んだ。


「ちょ、待っ――」
「アレン! ティファ! ラビ!」

「え、僕達もですか!?」

「まとめて運ぶ気かよ、クロちゃん!」

次の瞬間、クロウリーは全員を巻き込むように抱え、床を蹴った。


凄まじい速度だった。

崩壊していく廊下を、ほとんど飛ぶように突っ切っていく。


「クロちゃん速すぎるさ!!」
「口を閉じるのである!! 舌を噛むぞ!!」

ティファは必死にしがみ付きながら、前方を見た。


廊下の先。

大きな扉が見える。


「扉さ!」

ラビが叫ぶ。

クロウリーはさらに速度を上げた。

崩れ落ちる床を蹴り、砕ける壁をすり抜け、最後の足場が消える寸前に扉の向こうへ飛び込む。


ドォンッ!!

クロウリーがリナリーを庇うように着地した直後、勢い余った一行は床へ投げ出された。


「きゃ……っ!」

ティファの身体が、前のめりに傾く。

崩れた体勢のまま、硬い床へ叩きつけられそうになった、その瞬間。


「ティファ!」

ラビが咄嗟に腕を伸ばした。

細い身体を抱き込むように引き寄せ、そのまま自分の背中から床へ落ちる。


ドサッ!!

「ぐっ……!」
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