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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第38章 【第三十三話】信じることの重み



ラビが、隣で短く息を吐く。


「大丈夫さ。ユウはしぶとい」
「ええ」

ティファは頷いた。

けれど、胸の奥に残った不安は消えない。

その時。
アレンが前方を睨んだ。


「……急ぎましょう」

一行は、次の扉へ向かって走り出した。



長い廊下だった。

左右の壁には無数の窓のようなものが並び、その向こう側では、白い街が音もなく崩れていく。

足元の床も、時折ぐらりと傾いた。


「うわっ……!」

チャオジーがよろめく。


「止まるな!」

ラビが叫ぶ。

その瞬間だった。


ゴゴ……ッ。

低い地鳴りのような音が、足元から響いた。


「……何か来る」
「え?」

アレンが振り返るより早く。

ビシ、ビシビシッ――!!

足元の床に、無数の亀裂が走った。


「床が……!」

リナリーが息を呑む。

次の瞬間。

背後の床が、轟音と共に崩れ落ちた。


「走れ!!」

ラビの声が響く。

全員が一斉に駆け出した。


崩壊は、追いかけてくる。
床が剥がれ、壁が砕け、廊下そのものが後ろから呑み込まれていく。


「わああああああ!!」

チャオジーが悲鳴を上げた。

瓦礫を避けようとして、足を取られる。


「チャオジー!」

ティファが振り返る。
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