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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第33章 【第二十八話後R18】灯籠の下、すべてを暴いて



その視線に、身体中が熱を持っていく。
けれど、不思議と怖くはなかった。

やがて、ラビが小さく息を吐いた。

その呼吸さえ、震えている。


「……ティファ」


掠れた声だった。

いつものような軽さも、余裕もない。
ただ、目の前にいるティファを見て、言葉を失ってしまったような声。


「……綺麗さ」


息が、止まった。

ラビは、視線を逸らさなかった。
まるで、自分でもその言葉以外に見つからなかったみたいに。


「……すげぇ、綺麗だ」


傷を見なかったことにしているわけではない。
傷を慰めるためだけに、そう言っているわけでもない。


ただ今、目の前にいるティファを見て。

本当に、そう思ってくれたのだと分かった。


ラビはしばらくティファを見つめていた。
それから、小さく息を吐く。


「……オレばっか見てんのも、何か不公平か」


ラビは苦笑しながら、自分の上着へ手を掛けた。

肩から滑り落ちた布が、音もなく畳へ落ちる。

いつも団服の下に隠れている肌が、灯籠の淡い明かりへ晒された。

けれど、ラビは冗談も言わなかった。

ただ少しだけ照れたように笑った。


「こーゆー時くらい、平等だろ?」


ティファは思わず小さく笑った。


「……そうね」


ラビの翠の瞳が柔らかく細められる。


「やっと笑った」


そう言って、そっと額を寄せた。
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