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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第4章 【第三話】檻と家のはじまり


二振りの光のレイピア。

声を途切れさせずに動くための身のこなし。

これからは、自分の戦い方を教団の中で形にしていくことになる。

「よろしくお願いします」

私が頭を下げると、機械の陰から、ひょこりと赤みを帯びた髪が覗いた。

「お、戻ってきた」

ラビだった。

待っていたのだろうか。

彼は手にしていた本を閉じ、こちらへ軽やかに歩み寄る。

「どうだった?初めての適合確認。怖くなかったか?」

「少し驚いたけれど、大丈夫よ」

「そっか」

ラビはいつものように軽く笑った。

けれど、その翠の瞳が、一瞬だけ私の喉元へ落ちる。

すぐに離れた視線だった。

それでも、先ほどまでの明るい関心とは違う。

知りたい。

確かめたい。

けれど、あからさまに尋ねるつもりはない。

そんな静かな色が見えた気がした。

「……何か?」

問いかけると、ラビは間髪入れずに笑みを深めた。

「んー?別に。思ったより元気そうで安心しただけさ」

「そう」

私はそれ以上、追及しなかった。

ラビもまた、何も言わない。

けれど、互いの間へほんの僅かな沈黙が落ちた。

その空気を断ち切るように、リナリーが明るく手を叩く。

「ほら、食堂へ行きましょう。ティファ、まだちゃんと食事していないでしょう?」

「そういえば……」

朝からほとんど何も口にしていなかったことを、今になって思い出す。

「決まりさ!ジェリーに新入り歓迎の特別メニューを頼みに行こうぜ」

ラビが先頭に立って歩き出した。

「ラビ、勝手に注文を増やしちゃ駄目よ」

「歓迎する時くらい豪華にやるもんだろ?」

「あなたが便乗して食べたいだけじゃないの?」
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