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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第22章 【第二十一話】雪明かりの答え


私はそっと胸元を押さえる。

――答えは、もう出ている。

その事実へ気付いてしまった瞬間、呼吸が少しだけ苦しくなった。

「……リナリー」

「うん?」

「ありがとう」

リナリーは一瞬だけ目を丸くしたあと、何も聞かず、柔らかく微笑んだ。

「うん」

彼女と別れたあと、私は一人、雪の見える回廊へ残った。

胸の奥には、もう誤魔化せない熱だけが残っていた。

その時だった。

「ティファ?」

聞き慣れた声に、私ははっと顔を上げた。

回廊の向こうから、アレンがこちらへ歩いて来ていた。

白銀の髪。

少し疲れの滲む銀灰色の瞳。

手には湯気の立つマグカップが二つ。

「こんなところにいたんですね」

穏やかな声音。

けれど、その視線は真っ直ぐ私だけを見ていた。

私は無意識に表情を和らげる。

「アレン……クロウリーの検査、終わったの?」

「はい。問題ないそうです」

そう言いながら、彼は私の隣へ立つ。

そして自然な仕草で、片方のマグカップを差し出した。

「紅茶です。ティファ、朝あんまり飲めてなかったでしょう?」

私は少し目を見開く。

「……覚えてたの?」

アレンは不思議そうに瞬きをした。

「? 見てれば分かります」

あまりにも自然に言うものだから、私は思わず小さく笑ってしまう。

マグカップを受け取る。

温かい。

冷えていた指先へ、じんわり熱が広がっていく。

「ありがとう」

「どういたしまして」
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