第19章 【第十八話】偽物じゃなかった愛~クロウリー編③
私は、その横顔を見る。
必死だった。
苦しくなるほど。
アレンはクロウリーへ言葉をぶつけながら、同時に、自分自身を救おうとしている。
AKUMAになったマナを壊した自分を。
“壊してしまった”という罪を。
「貴方もまた……神の使徒なんだ……」
掠れた声。
その瞬間、胸の奥が締め付けられた。
アレンは今、クロウリーへ自分を重ねている。
失って。
壊して。
それでも、生きる理由を探し続けるしかなかった少年を。
私は痛む肩を押さえながら、小さく目を伏せた。
やるせなかった。
アレンの優しさが。
あまりにも、痛々しくて。