• テキストサイズ

【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第19章 【第十八話】偽物じゃなかった愛~クロウリー編③


私は肩の傷を押さえながら、迫る蔓をレイピアで薙ぎ払う。

その瞬間だった。

足元の床が、ぼこりと盛り上がる。

「え――」

次の瞬間、亀裂の中から蔓が一気に飛び出した。

冷たい感触が足首へ絡み付く。

「ティファ!!」

ラビが叫ぶ。

だが、遅い。

蔓は脚を這い上がり、そのまま腰や腕へ容赦なく巻き付いていく。

「っ、ぁ……!」

傷付いた肩が引っ張られ、痛みに思わず声が漏れた。

身体が強引に吊り上げられる。

蔓が腰や腕へ食い込み、乱れた団服の隙間から肌が覗いた。

「くそっ!!」

ラビがこちらへ駆け寄ろうとした瞬間、今度は彼自身の足元から蔓が飛び出す。

「うおっ!?」

鉄槌ごと腕を絡め取られ、そのまま床へ引き倒された。

「ラビ!」

アレンが左腕を振り上げる。

だが、その背後からも大量の蔓が襲い掛かった。

「なっ――!」

引き裂こうとするが、間に合わない。

あっという間にアレンの胴や腕へ蔓が巻き付き、その動きを封じていく。

「くっ……!」

三人とも、完全に拘束されていた。

私は必死に身体を捩る。

けれど、暴れるほど蔓は強く締め上げてくる。

肩の傷が痛む。

その上、蔓が容赦なく身体へ絡み付き、乱れた団服がさらに身動きを取りづらくしていた。
/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp