• テキストサイズ

【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第17章 【第十六話】吸血鬼退治と三人の距離~クロウリー編①


村人達から話を聞き終えた頃には、外はすっかり深い夜に包まれていた。

霧の向こう、森の奥には黒々とした古城の影が浮かんでいる。

クロウリー城。

まるで巨大な獣が口を開けているみたいに、不気味な存在感を放っていた。

「……行くしかないですね」

アレンが静かに呟く。

私は小さく頷いた。

ラビは面倒臭そうに後頭部を掻きながらも、すでに鉄槌を肩へ担いでいる。

「クロス元帥絡みじゃ無視できねぇしな」

そして私達は、村人達の案内で森の中へ足を踏み入れた。

夜の森は、不気味なほど静かだった。

湿った土の匂い。

霧に濡れた枝葉。

どこか遠くで、カラスの鳴き声が響く。

その途中、ラビがふと思い出したように呟いた。

「一応、コムイへ連絡しとくさ」

ゴーレムを教団の通信へ繋げる。

――ぷるるるる。

呼出音が鳴る。

しかし次の瞬間。

『あっ、アレン君!?』

出たのはリナリーだった。

「リナリー?」

『どうしたの!? 連絡遅いから心配してたのよ!』

アレンが苦笑する。

「すみません。少し状況が複雑で……」

そして、クロウリー男爵の話、吸血鬼騒動、クロス元帥の痕跡について説明していく。
/ 537ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp