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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第14章 【第十三話】夜明けまで、この手を


薄い朝日が、ゆっくり病室へ差し込み始めていた。

雨はもう止んでいる。

窓硝子を伝っていた雫だけが、淡い光を反射していた。

私は重い瞼を、ゆっくりと開く。

ぼんやりした視界。

消毒液の匂い。

暖房の残る熱。

それから。

左手へ伝わる、温かな感触。

「……?」

視線を落とす。

ラビだった。

ベッドのすぐ横へ突っ伏すようにして、眠っている。

乱れた赤茶色の髪。

包帯の巻かれた腕。

疲労の色が濃く残る横顔。

そして。

私の左手を、握ったままだった。
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