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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第8章 【第七話】肩を並べる約束


吹雪の奥で、残る黒い影たちが歪んだ咆哮を重ねた。

一体ではない。

白い風景の中で、幾つもの黒い輪郭が揺れている。

今度は、どちらも一人で前へ出なかった。

ラビの槌と、私の刃が。

同じ敵の群れへ向けて、並んで構えられる。

「行けるか?」

「ええ」

短く答える。

ラビが笑った。

「じゃあ、まとめて終わらせるさ!」

大槌が、雪原へ叩きつけられた。

轟音と共に衝撃が奔り、吹雪の中に潜んでいたAKUMAたちの身体が、一斉に体勢を崩す。

私は息を吸った。

喉の奥で、ニルヴァーナの光が震える。

白銀の旋律が、凍てついた空気を貫いた。

二振りのレイピアが光を引き、雪原を駆け抜ける。

一体。

二体。

露わになった核へ、刃が次々と届いていく。

黒い身体が弾け、光の粒へ変わっていく。

けれど、吹雪の奥から、最後に一つだけ影が躍り出た。

歪んだ砲口が、こちらへ向けられる。

「ティファ!」

ラビの声。

私は、迷わなかった。

雪を蹴り、白銀の光を纏った刃を真っ直ぐに突き出す。

刃が、最後のAKUMAの核を貫いた。

一瞬遅れて、激しい光が弾ける。

黒い身体が崩れ落ちた。

雪原へ、静寂が戻る。

吹雪の向こうで、かすかに光の粒が幾つも昇っていくのが見えた。
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