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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第8章 【第七話】肩を並べる約束


「……ティファが無茶するのも、自分が傷つくのを何とも思わねぇのも、オレは知ってる」

雪が、二人の間を激しく吹き抜ける。

「だから、今回はオレが止める」

低い声。

「お前を傷つかせるわけにはいかねぇんだよ」

吹雪の中でも、その声だけははっきり聞こえた。

胸が、強く打った。

ラビの目に、いつもの乾いた静けさはなかった。

記録者として私を見定める冷たさも。

軽口で距離を測る余裕も。

ただ、どうしようもなく焦ったような熱だけがあった。

「だから、今回はオレが止める」

低い声。

「お前を傷つかせるわけにはいかねぇんだよ」

吹雪の中でも、その声だけははっきり聞こえた。

胸が、強く打った。

ラビの目に、いつもの乾いた静けさはなかった。

記録者として私を見定める冷たさも。

軽口で距離を測る余裕も。

ただ、どうしようもなく焦ったような熱だけがあった。

私は、何も言えなかった。

この人が、こんな顔をするとは思っていなかった。

笑いながら距離を測り、記録しながら観察してきた人が。

今は、ただそれだけのために、傷ついた肩で私の前へ立っている。

雪が、二人の間を激しく吹き抜ける。

私はゆっくりと息を吐き、それから首を横へ振った。

「……それは違うわ、ラビ」

視線を逸らさず、彼の瞳を真っ直ぐ見据える。

ラビの肩口から、赤い血が雪の上へ落ちる。

私はその色へ視線を落とし、胸を締め付けられる痛みを、そのまま声へ乗せた。

「あなたが私の前へ立ち続けて、そのせいで傷つくのを見ているだけなんて、私は嫌よ」

「ティファ……」

「私は、あなたの後ろに隠れたいんじゃない」

一歩、彼の隣へ並ぶ。

二振りのレイピアを構え直す。

「隣で戦いたいの」

ラビが、言葉を失ったように私を見た。

私は片方の手を伸ばし、大槌の柄を握る彼の手へ、ほんの僅かに指を重ねる。
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