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Twin Ray -灰の世界に響く歌-
第8章 【第七話】肩を並べる約束
アンナを連れ帰った任務から、十日ほどが過ぎていた。
喉を焼くようだった痛みは、もうほとんど残っていない。
医務室でも、ニルヴァーナの発動に支障はないと判断された。
けれど、私の中から消えないものはあった。
白い寝台の上で、何も知らない目をこちらへ向けた少女の姿。
――おかあさんって、だれ?
あの声だけは、今も胸の奥へ冷たく残っている。
救えた命がある。
それでも、取り戻せなかったものもある。
その事実を抱えたまま、私は室長室へ向かった。
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