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【最遊記】千日紅

第2章 Time after time


「こんな感じですかねぇ…
あなたと僕の恋人が同じ名前だったので、なんだか口にできなくて。

容姿は全然似てないんですけどね。
本当にすみません」



「そっか…話してくれてありがとう…
でもごめん…無理に聞いたみたいになっちゃったね…」


「自分では吹っ切れたと思ってたんですけどね、まだダメみたいです」




「ダメなんかじゃ、ないよ」



「…え?」



「ダメって…言わなくて良いんだよ。」









少しの沈黙の後
ぱん!!!!!っと手を叩いて華楠は言う




「よし分かった!!!!!
カナちゃんでも、ナンちゃんでも八戒の好きなように呼んで!!!

もし2文字でも口にするの、しんどかったら…かっちゃん、なっちゃんでも良い!!!!」




「そこは八戒の…好きに呼んでいいけど…

なんていうか…他人行儀な呼び方は…しないで貰えたら…嬉しい…


だってさ?寂しいじゃん?

私の名前、あるんだからさ…

どう…かな?」



眉尻を下げて今にも泣き出しそうな華楠

八戒は、くすっと笑うと思わず背後から腕を回す(まったく。あなたって人は…)



「ありがとうございます。

優しいんですね、〃なっちゃん〃は」




その言葉にぱぁっ!と顔が明るくなった華楠は背後に居る八戒の方へ顔を向ける


そんな華楠の唇に、八戒が唇を重ねた

驚きで目を見開く華楠

少し開いたわずかな唇の隙間に
八戒は舌を割入れると、華楠の舌を絡めとる



クチュ…ピチャ…



「んっ…ふっ…んぅっっ…」


初めての感触に華楠は声を漏らした

空気を求めて口を大きく開けると、更に深く八戒の舌に口内を侵食される


「はあっ…あっ…」
頭が…ぼーっとしてきた



は…っと八戒が口を離すと二人の間に糸がかかった

華楠は恥ずかしさのあまり真っ赤になっている



「はっ…!!はっかい!!!!!なんで…」



「んー…シたかったから…
ってこれだと僕、悟浄みたいですね、すみません」



「わ、わわ私!!!


ファーストキス…」






「おや…それは…ごちそうさまです♡」



八戒は嬉しそうににっこりと笑った
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