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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第15章 体育祭



ゴール後のグラウンドは、勝敗が決まったあととは思えないくらい騒がしかった。

1年生の歓声と3年生の健闘の声が混ざり合い、空気がまだ熱を持っている。

テントに戻った環は、静かに息を吐いた。

「……あの2人、普通じゃない」

ぽつりと漏れた本音。

「爆豪と轟。速すぎるとかいう次元じゃない……」

隣で聞いていたユカリは、少し驚いたあと、ふっと笑う。

「そんなに?」

環は即答する。

「そんなに」

間髪入れず。

その真剣さに、ユカリは少しだけ肩の力を抜いて笑った。

「環がそこまで言うの珍しいね」

環は視線をそらす。

「……疲れただけ」 

そのやり取りを、少し離れたところから見ていた人物が声を上げる。

「いや〜でもさぁ!」

ミリオが笑顔で割り込んでくる。

「ユカリと環もすごかったよ!連携めっちゃ良かったじゃん!」

「そうそう〜!」 

ねじれもくるくる回りながら楽しそうに言う。

「二人とも、すっごく綺麗な走りだったよ〜!」

ユカリは少し照れたように頷く。

「うん、ありがとう」

「でもさ〜、爆豪くんと轟くん!」

ミリオの一言で、環の背中がわずかに固まる。

「いや〜爆速だったよねぇ!」

「ほんとすごかった〜!あれは普通にびっくりしたよね〜!」

環は小さく息を吐く。

「……あれと同じ空気にいたくない」

「え、そこまで?」

ユカリが思わず笑う。

「そんなに怖かった?」

環は一拍置いてから言う。

「怖い」 

即答。

その素直すぎる一言に、今度はミリオが笑う。

「いやでもさ、それだけ本気ってことじゃない?」

「ね〜青春だね〜!」

ねじれもニコニコ。

ユカリは1年生のテントを見て、それから小さく笑ったのだった。


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