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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第8章 学園祭・前日談




雄英高校の校内は、学園祭ムードで浮き足立っていた。

廊下には飾り付け案のポスター。

出し物の準備。

にぎやかな笑い声。

そんな中、特に生徒たちの話題を攫っていたのが――

『第3回・雄英カップルコンテスト開催!!』

という巨大ポスターだった。

“恋人同士じゃなくても参加OK!” 
“お似合いだと思うペア大歓迎!”
“優勝者には豪華景品あり!”

しかも審査内容は、

・ペアの相性
・息の合い方
・観客投票

完全に恋愛イベントだった。

「え〜絶対盛り上がるじゃん!」

「誰出るんだろ!」

校内は大騒ぎ。

そして。

「ユカリ出ようよ!!」

昼休み。

真っ先に食いついたのは、もちろんねじれだった。

「え、やだよ」

ユカリは即答。

「なんでぇ!?」

「こういうの恥ずかしいもん……」

「絶対優勝候補なのに〜!」

向かいでミリオも笑っている。

「ユカリと誰かが組んだら話題すごそうだよね!」

「やめてって……」

ユカリは苦笑した。

正直、興味はない。

こういうキラキラしたイベントは見る側で十分だ。

……なのに。

「ユカリ先輩、出ましょう」

「先輩、俺と出ろ」

背後から同時に声。

ほら来た。

教室が静まる。

振り返れば、 轟焦凍 と 爆豪勝己 。 

しかも二人とも真顔。

ねじれ、にやける。

「きたぁ〜〜〜!!」

爆豪は当然みたいな顔で机に手をついた。

「どうせ出るなら俺だろ」

「なんでそうなるの!?」

「一番お似合いだからに決まってんだろ」

「っ!!」

教室がざわつく。

ユカリの顔が一気に熱くなる。

轟も静かに追撃した。

「俺の方が先輩と相性いいと思う」

「はァ!?」

「落ち着いて話せるし」

「ケンカ売ってんのか半分野郎」

「事実だ」

バチバチ。

空気が火花散ってる。

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