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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第23章 演劇祭




最後のカーテンコール。

舞台に全キャストが並ぶ。

拍手。

拍手。

拍手。

講堂が揺れるほどの拍手だった。

誰一人席を立たない。

むしろ終わった瞬間から観客の熱量はさらに上がっていた。

「すごかった……!」

「泣いたんだけど!」

「ティボルトやばくなかった!?」

「いやロミオとジュリエットだろ!!」

「最後のシーン反則!!」

あちこちから感想が飛び交う。

ステージ上。

ユカリも驚いていた。

毎年演劇祭は盛り上がる。

でも今年は明らかに違う。

拍手が鳴り止まない。

ミッドナイトが袖から満足そうに見ていた。

「大成功ね」

誰にともなく呟くと、隣の教師も苦笑した。

「これは伝説になりますね」

「なるわね」

即答だった。

客席最前列。

1年A組。

「ぎゃあああああああ!!」

芦戸が限界だった。

「見た!?!?」

「見たよ!!」

麗日も真っ赤。

「えっ!?えっ!?あれアドリブだったよね!?」

「絶対アドリブだろ!!」

上鳴が叫ぶ。

「手の甲じゃなかったぞ!?」

「俺も聞いてねぇぞ!?」

切島も混乱している。

八百万はまだ整理がついていなかった。

「わ、私の知っているロミオとジュリエットより情熱的でしたわ……」

そして爆豪。

無言で腕を組んでいる。

静か。

異様に静か。

切島がおそるおそる声をかける。

「ば、爆豪?」

「………」

返事がない。

「お、おい?」

「……別に」

別にじゃない。

全員そう思った。

だが、今は誰もなにも言えない。

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