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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生




向かう先。



職員室。



ガラッ。

扉を開ける。

教師たちが数人いる中。

すぐに目に入った。

資料を読んでいた相澤。

環は近づく。

「……相澤先生」

相澤が顔を上げる。

「凛のことなんですけど……」

その瞬間。

相澤の目が少しだけ細くなった。

「どうかしたか?」

環は静かに言う。

「……飛行機の時間。本当に夕方ですか?」

一瞬、沈黙になる空気。

相澤は答えない。

でも。

それだけで十分だった。

環は小さく息を吐く。

「…………」

「先生はたぶん知ってますよね、本当の時間」

相澤は面倒そうに頭を掻く。

そして。

諦めたように言った。

「……すまん」

「八神が、お前らにも絶対言うなってうるさくてな」

環は目を伏せた。

やっぱり。

そうだと思った。

凛の性格なら。

誰にも見送られず、静かに帰ろうとする。

そういうやつだ。

「やっぱり……」

環は本当の時間を聞く。

そして。

目を見開いた。

「今からじゃないと……」

相澤が頷く。

「ああ、急がないと間に合わん」

環はすぐ踵を返した。

「ありがとうございます」

そのまま走り出す。

廊下。

雨音。

急ぐ足音。

ユカリに伝えないと。

あいつ。

一人で帰るつもりだ。


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