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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第6章 重症




とある日の休み時間。

廊下は移動教室の生徒たちで賑わっていた。

「なぁ昨日さ、爆豪のやつ絶対嫉妬してたよな」

「してたしてた! 顔怖すぎて笑ったわ」

楽しそうに話しながら歩いていたのは、切島鋭児郎と上鳴電気。

その時。

「あ、ユカリ先輩!」

廊下の向こうに、ユカリを見つけた。

「あ、切島くん、上鳴くん」

にこっと笑う。

その瞬間、二人ともちょっと顔が緩む。

(かわいい)

でも同時に脳裏に浮かぶ。

――爆豪。

「……あっ」

「やべ」

二人、顔を見合わせる。

昨日の帰り、爆豪が珍しく相談っぽいことをしてきたのだ。

『……どうすりゃいい』

『は!? 何が!?』

『先輩のことになると調子狂う』

あの爆豪が。

恋愛相談みたいなことを。

衝撃だった。

「どうしたの?」

ユカリが首を傾げる。

「あ〜いや、昨日爆豪と話してて!」

「っ!!」

ユカリ、即反応。

分かりやすすぎる。 

上鳴がニヤッと笑う。

「え、先輩って爆豪の話題に弱い感じ?」

「そ、そんなこと……!」

耳が赤い。

切島、察する。

(うわ、両想い一歩手前じゃねぇ!?)

「いやでも爆豪マジで先輩のこと好きっすよ」

「き、切島くん!?」

「最近ずっと先輩の話してるし」

「えっ」

ユカリが固まる。

上鳴も面白がって頷いた。

「“今日先輩髪巻いてた”とか言ってた」

「〜〜〜っ!?」

「“他の男と喋ってんのムカつく”とも言ってたな」

「待って待って待って!!」

ユカリの顔が真っ赤になる。

廊下でしゃがみ込みそうな勢いだった。

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