第18章 オールマイトの特別授業
オールマイトは続ける。
「特に爆豪少年と轟少年は印象的だった」
「恋愛相談をしていた」
相澤、即理解する。
「ははは!」
オールマイトは笑ってしまう。
「君、察しがいいね!」
「最近あの二人分かりやすすぎるんで」
淡々と返す相澤。
「授業中でも普通にユカリを目で追ってるし、体育祭はもっと酷かった」
「いやぁ青春だねぇ!」
オールマイトは楽しそうだ。
相澤はコーヒーを一口飲む。
「まあ……悪いことじゃないです」
オールマイトは少し意外そうに見る。
相澤は視線を資料へ落としたまま言った。
「誰かを大事に思うことは、ヒーローとしての原動力にもなる」
「それで周りが見えなくなるのは困るが、ちゃんと相手を尊重できるなら問題ない」
静かな声。
教師としての言葉だった。
オールマイトはふっと笑う。
「相澤くん、君も随分教師らしくなったねぇ」
「前から教師です」
「ははは!」
職員室に穏やかな笑いが広がる。
その頃。
1年A組では。
爆豪が「誰が恋愛相談だ殺すぞ」とキレていて。
轟が「でも相談ではあっただろ」と真顔で返していたのだった。