第18章 オールマイトの特別授業
オールマイトは苦笑しながら顎に手を当てた。
「ふむ……難しい質問だね」
「確かに第一印象に外見は影響する!だが、それだけでは長く好かれない!」
教室が少し静かになる。
オールマイトは笑う。
「人を惹きつけるのは、“どう生きているか”だ」
「優しさ、誠実さ、努力、思いやり。そういう積み重ねが、その人を魅力的にするんだよ」
出久が「うわぁ……オールマイトっぽい……」って顔になる。
峰田はまだ納得しきれていない。
「でもイケメン有利なのは事実じゃ……」
するとオールマイトがふっと笑った。
「では逆に聞こう!」
「峰田少年、もし外見だけで全て決まるなら、“中身を磨く努力”は必要ないのかな?」
「うっ」
刺さる。
「誰かを本当に大事に思う気持ちは、案外ちゃんと伝わるものだよ」
その瞬間。
教室後方。
爆豪と轟が、ほぼ同時に少しだけ視線を逸らした。
それを見た上鳴、小声。
「……なんか今、妙に説得力ある反応したなあの二人」
切島も頷く。
「めっちゃ心当たりある顔してた」
峰田は机に突っ伏した。
「つまり俺にも希望はあるってことですね!?」
オールマイト、爽やかに親指を立てる。
「もちろんだ!」
その直後。
爆豪がぼそっと言う。
「まず性格直せ」
「ぐはぁっ!!」
A組、再び爆笑だった。
最初こそ、峰田実の「モテたい」発言で始まった授業だったが。
そこから先は、思っていた以上に真剣な時間になっていった。
「実戦になると、周りが見えなくなる時があります」
そう相談したのは飯田天哉。
「冷静さを保つにはどうすればいいのでしょうか!」
オールマイトは頷きながら答える。
「焦りを消すことは難しい」
「だが、“自分だけで抱え込まない”ことはできる」
「信頼できる仲間を持つことも、ヒーローの力だよ」
飯田は真剣な顔でメモを取る。