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ロマンス【ジョジョ4部】

第5章 first love…?


「さっきまで、ずっと痛かったのに……あれ?」

抱きしめた瞬間、仗助は彩峰の怪我をクレイジー・ダイヤモンドで治したのだ。

「……仗助くん、ホント不思議……2回も、ありがとう」


そう言って、彩峰は微笑んだ。



その微笑みを、僕は見た事がなかった。



仗助にだけ見せる微笑み。



それを見せられて、僕の心はひどい焦燥感に襲われた。



そう。



それは、仗助への嫉妬。



本当は、自分が彩峰を抱きしめて、その微笑みを向けられたいと思っていたのだ。



それを認識した所で僕は、気付いてしまった。



僕は





彩峰の事が





好きなのだと。





「……っ……」



自分の気持ちに気付いてしまって呆然とする僕と、承太郎さんの目が合った。


すると、彼は帽子のつばで表情を隠した。


もしかしたら、承太郎さんは気付いていたのかもしれない。

どうして他人でも気付くような事を、当の本人が気づかなかったのか。

まぁそれは、百歩譲ってどうでもいい。



何故、彩峰なんだろうか。



それは、本当に分からない。





恋なんて、そういうものなのだろうか。





それも、分からない。





僕は、随分と面倒な事に巻き込まれてしまったようだ。



 ……しかも……



 ライバルが、仗助……だと……?



 「……ふ……」



いつの間にか内心だけに留めておこうと思ったのに、笑ってしまっていたらしい。

「?露伴先生?どうしたんですか?」

不思議そうに首を傾げる彩峰を見て、僕は俄然燃えてしまっていた。



 いいだろう。



 彩峰。


 その仗助が好きだという心、僕に向けさせてみせる。



 ……絶対に。



そう、心に決めた僕にこちらを振り向いた仗助の視線が刺さった。

「……見ておけよ、仗助」
「はぁッ?露伴、何言ってんだお前」

僕の独り言に仗助は間抜けな顔をしたが、どうでもいい。


 彩峰を、お前から奪ってやるさ。


そう思ったけれど、僕は自分が意外としおらしい男であると気づく日が来るとはこの時は思いもしていなかった。
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