第2章 →五円チョコほど素敵なものはない
『ふぅえ…』
「てめぇ、ばかだろ。」
『ば、ばかですって!?』
どうも、今日はカレーの特売日の日だというのになぜか力が入らない…。ま、いっか!って思って屯所を出たとたん
「安岐ちゃん大丈夫?屯所の前で倒れたらしいけど…」
はい、倒れました。熱が39度…。
やべ!あたし死ぬんじゃね?
「おい、山崎こいつを見張っとけ」
「は、はい!!」
『えー!ちょっと待って!あたしのカレーは?』
今日はカレーのために生きてるようなもんだから!
カレーなかったら死ぬよ?ポックリ死ぬよ!?
「んなもんあるか!」
あ、さようなら…。
それなりにイイ人生だったわ。
「あれ、安岐ちゃん?ちょ、安岐ちゃンン!?」
近藤さんはあたしの肩をガッツリと掴みゆらゆら揺らす。いてーよ。まじで痛いから。
「トシィィィ!安岐ちゃんが、安岐ちゃんが!!」
「近藤さん、落ち着け。こいつ死んだフリしてるだけだ」
なぬ!?あたしの術を見破っただと?
さすが副長土方さんですね。
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