• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第9章 【伏黒恵】君に響くカンパニュラ II **


「まだ近くにいるかもしれない。玉犬たちが何か見つけるかもしれないだろ!」

「恵」

「俺は戻りません。が見つかるまで、ここで――」

「恵、聞いて」



五条先生の声が、俺の言葉を遮った。



「気持ちは分かる。でも、闇雲に探したって見つからないよ。相手は十年間も姿を隠し続けてきた呪霊だ。そう簡単に尻尾を掴ませるとは思えない」

「そんなこと、分かってますよ!」



分かってる。
そんなこと、俺だって分かってるんだ。

だけど。
だからって、何もしないでいられるわけねぇだろ。



「……が、どこかで待ってるんです。怖い思いしてるかもしれない。助けを求めてるかもしれないのに……っ」



ノートを握りしめた拳が震える。


もし、このままが見つからなかったら。
もう二度と、会えなかったら――。


……冗談じゃねぇ。
俺はまだ、あいつに何も伝えてないんだよ。

ずっと好きだったことも。
これから先も、隣にいてほしいってことも。

昨夜、ようやく届いたと思ったのに。
こんなところで、終わらせてたまるか。


五条先生はしばらく黙っていたが、呆れたように頭を掻いた。



「恵はのことになると、ほんと周りが見えなくなるんだから。僕も、ただ手をこまねいてるわけじゃない。少し前から、伊地知に調べてもらってることがあるって言ったでしょ」

「……調べてること?」

「さっきの証言を聞いて、ちょっと気になることができた。まだ確証はないけど、もし僕の考えてる通りなら……」



そこで言葉を切り、再び先生は俺を見る。












「の居場所を突き止められるかもしれない」









/ 410ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp