• テキストサイズ

【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第7章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない**


「恵とは術式の相性もいいし、任務だって一緒になること多いからね。二人で出かけることくらいあるけど、そういう関係じゃないよ」



硝子が煙草を咥えたまま、じっと僕を見る。
そして、煙を吐いて、ふっと口元を歪めた。



「なに?」

「珍しく必死だな。私、二人で出かけてたって言っただけなんだけど」

「いや、硝子が付き合ってるのかって聞いたんでしょ」

「まあ、そういうことにしとく」



硝子はそれ以上追及する気もないらしく、短くなった煙草を携帯灰皿へ押しつけた。



「じゃ、伏黒に渡しといて」



硝子はひらりと片手を上げて、校舎の方へ歩いていった。


一人になって、手に持ったファイルへ視線を落とす。

恵とが二人で出かけた。
任務以外で二人きりになることだって、別におかしくはない。


……おかしくは、ないけど。


もし、僕のいない間に恵がに何かしてたら。
そう考えた途端、妙に落ち着かなくなった。


前なら、こんなこと考えもしなかった。


が誰といようが。
誰に何を言われようが。

最後には僕のところに戻ってくるって、当たり前みたいに思ってたから。


あの日から、なんか変だ。


恵がの近くにいるだけで。
二人きりになったと聞くだけで。

いちいち引っかかる。



「……ちっ、めんどくさ」



それ以上考えるのも面倒で、寮へ足を向けた。













学生寮はやけに静かだった。
いつもなら誰かしらの声が聞こえてきそうなのに、今日はそれもない。


……ああ。
悠仁と野薔薇は、京都校に行ってるんだっけ。
あの二人がいなきゃ、そりゃ静かなわけだ。
/ 337ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp