第3章 【土方】想うが故の
事件が起きたのは、と土方が屯所に戻って少しした時のことだった。
隊士「さん!土方さんが倒れました!」
「え!?」
入浴を終え、自室に戻ろうとしていた土方が突然崩れ落ちたのだという。は隊士とともに急いで土方の自室へ。
「土方さんっ」
土方の自室に着くと、布団の中で苦しそうにしている土方と、その様子を見ている近藤がいた。
近「、今医者を呼んだ。日中トシと一緒にいたのは君だ、なにかおかしなことはあったかい?」
「おかしなこと・・・」
見回り中は特に何もなかった。そのことを話すと、とりあえず医者を待とうということになった。
土「っ・・・ぅ・・・」
「土方さん・・・」
苦しそうな土方を見ると、こちらまで泣きそうになる。なにか病気なのか、と。
すぐに医師が到着し、土方を診る。
医師「うーん、脈は速いし動悸も凄い、身体も熱いが理由がわからない。
・・・なにか変なものでも食べた、もしくは飲んだか」
「変なもの・・・見回りの帰りに屋台でおでんは食べたけど・・・・まさか」
昨日までは無かったはずのあの屋台。
他にも人がいるにも関わらず、真選組の隊服を着た2人に声をかけたマヨネーズ好きの店主。
「薬、盛られた?」
ダッ
近「オイッ、!?」
は土方の自室を飛び出した。向かうは先ほどの屋台があった場所。
きっとあの店主がマヨネーズに何か入れていたのだ。土方がマヨネーズ好きだと知った上で。
「はぁっ・・・はぁ・・・くそっ!」
先ほどまで屋台があった場所は、もう何も無かった。ここにあった屋台がどこに行ったか周りの人に聞いても誰もわからないという。
黒だ、やはりここにあった屋台の店主に薬を盛られた。
「土方さんっ・・・」
危険な毒ではなければいい、それをただ願うばかりだった。
屯所に戻ると、近藤が声をかけてきたため、きっと屋台で食べたマヨネーズに薬が入っているかもしれないということを伝えた。
近「わかった、外回りをしている総悟に伝えておこう。医者は、これ以上悪化しないと思うと言っていた。このまま様子を見て良いだろう。、トシの看病頼めるか」
「うん」