第26章 タイトル未定【予兆】
「詩音にも会ったわ。あなたのところに帰りたいって。必ず、二人を取り戻しましょ」
「詩音……!」
詞織が口元を押さえ、肩を震わせた。伏黒はその小さな肩を抱き、「はい」と星良に頷く。
そこへ、コンコンと病室の扉がノックされた。
「星良さん。五条さんが……」
「星良」
七海を押し退け、五条が扉を開く。
「「五条先生!」」
思わず伏黒は詞織と声を揃え、その最強の名を呼んだ。
「恵、詞織。久しぶり、かな?」
ツカツカと中へ入り、五条は伏黒と詞織の頭へポンと手を乗せる。
「星良、話は?」
「だいたいは」
五条の問いに、星良は肩を竦めながら短く返した。
「そ。じゃあ、今度は僕とおしゃべりしようか? 恵、詞織」
暗に「席を外せ」と言われたのだと分かり、伏黒はため息を吐く。そして、「はい」と頷き、伏黒は詞織と部屋を出た。
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