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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第26章 タイトル未定【予兆】


「あたしの知ってることを話すわ。色々 聞きたいことはあると思うけど、まずは最後まで聞いて」

 詞織と顔を見合わせ、伏黒は黙って頷いた。
 星良は何度か呼吸を繰り返し、ゆっくりと口を開く。


「――万が……宿儺に殺された」


 ヒュッと、喉が鳴った気がした。


 万が殺された? じゃあ、津美紀は――……。


 理解することを拒絶する脳が、それでも理解してしまう。

「はっ……はっ……」

 力が入らなくなり、伏黒はガクンッと膝を折った。

「メグ!」と、詞織が駆け寄って肩に触れる。その手に自分の手を重ねるも、伏黒は震えが止まらなかった。

 伏黒は込み上げる嗚咽を堪えることができず、浅い呼吸を繰り返す。詞織も伏黒の肩口に額を預け、声を殺して泣いていた。

「恵、詞織。話は終わってないわ」

「姉さま、今はまだ……!」

 詞織、と星良は言葉を遮る。

「最後まで聞いてって言ったはずよ」

 真剣な声音で続ける星良に、伏黒は顔を上げた。彼女の表情は、どこか張り詰めたような緊張感を持っている。

「津美紀は……助けられなかった。でも、完全に諦める必要はないの。必ず助けるって約束はしてあげられないけど……まだ、可能性が潰えたわけじゃない。そのために、あたしは万に会いに仙台に行ってきた」

 そこで、星良は話してくれた。

 ヒトガタを使って仙台に行き、万と戦うはずだったこと。けれど、一歩 間に合わず、宿儺に万を殺されてしまったことを。
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