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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第26章 タイトル未定【予兆】


「申し訳ありません。どうしても最後の一本を見つけることができませんでした。如何様にも罰は受けます」

 布に貼りつけた【宿儺の指】を宿儺に献上し、裏梅は頭を深く下げた。

『よい。どうせ最後の一本は五条 悟が持っている』

「……左様でしたか……それは……」

『まぁ、「おそらく」だがな』

 指を摘み上げ、宿儺は大きく口を開きながら舌に乗せる。そして口に含み、ゆっくりと咀嚼して飲み込んだ。

『五条 悟は小僧の死刑を延期するために、「宿儺(俺)の指を全て取り込ませてから」という条件を上に出した』

 だが五条ならば、宿儺の指を一本 手中に収め、虎杖の死刑を実質なかったことにするくらいやるだろう。そう宿儺は推測を話してくれた。

 その話が本当なら あの男……一度ならず二度も宿儺様の前で私に恥を……!

 先ほど五条にやられた傷が……【反転術式】を以てしても いまだに痛む。

 グッと拳を握り、裏梅は奥歯を噛み締めた。

『気にするな。一本分程度なら、コレで充分 補える』

 宿儺は立ち上がり、ソレの前に移動する。そして、おもむろに“ソレ”の頭をもぎ取った。

『クックッ……身仏(しんぶつ)とはな。羂索……いや、天元か……皮肉のつもりか? それとも……』

 そう呟き、宿儺はバギッボギッと音を立て、羂索の持ってきた自らの身仏を喰らう。やがて全て食べ終えた宿儺は、指を舐めた。
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