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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第25章 紐解くスコア【得喪】



 ――埼玉県木呂子(きろこ)鉱山(呪術高専第四修練場)


 布の上に【獄門疆『裏』】をセットし、つったかたーと髙羽が駆け足で その場を離れた。その様子を、虎杖たち一同は岩陰から見守る。

 やべ、緊張でドキドキしてきた。

 髙羽も岩陰に隠れたのを確認し、虎杖の隣にいた狗巻がチャキと拡声器を構える。頭上では、華も緊張した様子で息を吐き出しながら術式の準備をしていた。


「しゃっけ――‼︎」


 狗巻の合図に、華が目を開く。


「――【邪去呼(やこぶ)の梯子】‼︎」


 目も開けられないほどの強い光に、虎杖たちは顔を覆ったり、目を強く閉じたりした。次第に、鉱山を覆う光が晴れていく。恐る恐る目を開くと、【獄門疆『裏』】のあった辺りからもくもくと煙が広がっていた。

「どうなった⁉︎」

「先生ー! 近づいて平気ー⁉︎」

「先生、無事ですか⁉︎ 怪我とかしてないって信じてますよ!」

 虎杖や順平、秤を先頭に、全員が【獄門疆『裏』】へ駆け寄る――が、そこには何もなかった。

「あれ? 先生?」

 ない? なんで?
 あれ……これって……。

「【獄門疆】と一緒に消えたってこと?」

 虎杖の呟きに、後ろで華がドキッと肩を振るわせる気配を感じた。

「わ、私のせい……?」

 全員にジトーと見つめられ、華が気まずそうに俯く。そこへ、虚空を見つめながら髙羽が真面目な顔で口を開いた。

「こうして、この世界に また一つ、新たなトリビアが生まれた……」


 ――【獄門疆『裏』】に“天使”の術式を当てると、五条 悟ごと消える……!


「五条 悟って魔の者だったんじゃないですか? だから私たちの光で消えちゃった。つまり、私のせいじゃなくない?」

「まぁ、あのバカ目隠しの性格はそんなモンだけどな」

 開き直った華に、真希が淡々とした声音で返す。


 ――ゴゴゴゴゴゴッ‼︎


「地震⁉︎」

「このタイミングって偶然じゃねぇよな⁉︎」

 順平と共に、虎杖は息を呑んだ。

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