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幻想遊園地

第7章 宇宙戦争


「私たちは語り合ったさ。人類の未来を、まだ見ぬ科学技術を、宇宙の果てを
 進化を、発展を・・・そして、空想は次第に現実味を帯び、技術の力を借りて形をなしていった」

「そりゃいったい・・・どういう・・・」
「我らの中には実際、学者や技術者もいたのだ。
 それらは数百年、空想を練り続け、技術を磨き・・・そしてついに作り上げてしまったのだよ。自分たちが過去数百年にわたって夢に見て、筆に乗せてきた兵器や技術をな」

なるほど・・・アホの一念、岩をも通すってヤツか・・・

「最初はその完成品を自分たちだけで眺めて満足していた。だなが、そのうち使ってみたくなったのだよ。想像するだけでは飽き足りなくなったんだ。
 宇宙戦争ってやつを、実際にしてみたくなってしまったのだよ」
「それでできたのが、『帝国』ってことか・・・」

正直『は?』と思った。
それが本当なら、こんなはた迷惑なことはない。

「そうだ。兵員はアンドロイドやクローン兵でなんとでもなった。そして、『私』は代表者として、この人工知能『CON-20189』に自らの思考をコピーしたのだ。」
「お前以外のやつはどうなったんだよ・・・死んだのか」
「さあな。実際、生身のまま戦線に出ていったものもいたはずだ。また、別系統の人工知能に自らをコピーした輩もいた。だが多くのものは、この『CON-20189』に自らのバックアップを残すことを選んだ。」

「度重なるバックアップはいつしか人工知能内で混合し、挙句、『私』は自らのオリジナルを失った。今の私は、皇帝ブライア以外の何者でもないのだよ」

俺は言葉を失った。
元が何人いたのかわからないが、コイツらは己の興味が赴くままに超兵器を作り上げ、それを『使ってみたい』という理由だけで自らの意思を機械に写し取り、戦争をおっぱじめたというわけだ。

肉体はとうに滅んでるのだろう。

そして、同時に理解した。
おそらくこの『CON-20189』のコピーである帝国の人工知能群がなぜいちいち自らが用いる武器の名を誇示するかのように宣言するのか・・・。

要は自慢だ。自己満足。

「これ以上説明することはない。約束通り、お前も、お前の仲間も帰そう。我らは別の星系に、」

そこで不意にブライアの言葉が途切れた。

パチッ!パチチッ!!
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