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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍



* 爆豪side


生暖かくて湿った空気が身にまとう夜。ビルの屋上に腰を下ろし、冷たい金属の手すりにもたれながら、遠くで鳴り響くサイレンの音を聞く。スマホには任務完了の通知が入っていて、飲みかけのプロテインドリンクを一気にあおる。正直、この味にはもう飽きていた。

「……マジでこの任務、どうにかなんねぇのか」

次から次へと現れる敵。拠点を制圧してもどこからともなく湧いてくる。一気に殲滅できるのに、その許可が降りない。こんな夜はため息すら重い。

「凪の飯、食いてぇ…」

暗闇に消える誰にも届かない本音。思い出すのは、初めて凪ん家で食った麻婆豆腐。特別な味付けじゃないのに、なんであんなに美味かったんだろう。〝普通だ〟と返す俺に、嬉しそうに笑って、いつでも作れるようにってひき肉と豆腐は切らさないとか、馬鹿みたいに素直で優しかった。

そんな当たり前のことが、今は懐かしい。

屋上に吹き抜ける夜風がほんの少しだけ、思い出を撫でる。センチメンタルは柄じゃない。さっさと次の拠点に移ってこの任務を1日でも早く終わらせる。そのために俺はここにいる。

スマホで位置情報を確認した、その時、スマホが震えた。画面に浮かんだ名前を見て、眉をひそめる。

「…轟?」

〝急ぎじゃないが気になることがある。連絡が欲しい〟内容はそれだけ。

「あァ?…ンだこれ?」

轟のことだ、どうせ任務絡みか、事務所同士の面倒な調整だろう。今この状況で、わざわざ通話を繋ぐほどの話でもねぇ。

「後でいい…」

そう呟いて、スマホをロックする。次の拠点までのルートを頭の中でなぞりながら、立ち上がった。

終わらせて、帰る。
それが全てだと俺は信じて疑わなかった。

身体に残る重さを振り切り勢いよく屋上から飛び降りる。着地の衝撃を爆発でかわし、次の拠点を目指す。夜の繁華街のネオンと車のライトを上空から見下ろす。

……前にも、こんな夜があった。記憶に残る景色が過去を連れてくる。

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