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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍




* 凪side


今日もいつものようにキッチンに立つ。魚焼きのグリルからは香ばしい香りがしていた。すだちを切ると爽やかな香りがふわっと漂う。

今夜の夕食は秋刀魚の塩焼きと炊き込みご飯、すまし汁と副菜。七分袖の服も、晩御飯のメニューも、季節はすっかり秋だ。気づかないうちに、いろんなものが少しずつ変わっていく。

「いい匂いだな」

その言葉に、子犬のような轟君の表情がちらりと揺れる。任務や事件で忙しくしてるはずなのに、夜は必ず帰ってくるし、事件の解決スピードや検挙率も上がっているらしい。

今だってご飯の匂いにつられるように私の隣にぴったりとくっついて盛り付け作業をじっと見ている。

「秋刀魚か…」
「少し高かったんだけど、旬だし。最近お肉が続いてたから」
「魚もいいな。……すげぇ腹減った」
「じゃあ、ご飯よそうから、座って待ってて」
「俺も手伝う」
「ありがとう」

冷蔵庫の麦茶を二人分注いでくれている間に、轟君用のお盆にお皿を乗せて、セットする。上手いくらいにこんがりと焼けた秋刀魚は、我ながらに上出来だ。思わず頬が緩み、自然と小さく笑みが溢れる

「先に食べててね」

麦茶を置き、お盆を整えた後、私はもう一度キッチンへ戻る。その間も、隣でじっと私の動きを見つめる轟君の存在が心地よく温かい。

「凪は?」
「食べるよ」

そう答えながら、ボウルにご飯をよそう。まだ湯気が上がる炊き立てのご飯にしゃもじで線を切るように冷ます。カウンター越しの轟君はしっかりと手を合わせてから、箸を持つ。

「今夜もご飯食べたらまた現場に戻るんでしょ?」
「そのつもりだ。夜間のパトロールがある」
「じゃあ、炊き込みご飯でおにぎり作っとくね。…合間に食べるでしょ?」
「いいのか?」
「そうだろうと思って多めて炊いておいたの。いくつか、作っておくね」
「ありがとう。持っていく。食うのが楽しみだな」

わずかに弾む声に頬を緩ませながら、まだ熱さの残るご飯をぎゅっと握る。轟君は多くは語らないけど、事件や任務の多さに状況が良くないということだけはなんとなく伝わってくる。

〝怪我しないで…〟そんな気持ちだってより強くなる。まだ名前のない関係、何も始まっていない関係。でも、いつかこの小さな日常が、二人だけの特別な時間になる日がきっと来る。
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