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(R18) 爆豪勝己と轟焦凍とXXXのある生活

第4章 HOME 爆豪勝己 / 轟焦凍


「大丈夫か?」

心配そうに見つめるその視線も声も優しくて、罪悪感が一気に込み上げた。

「轟君、ごめん…。私…っ」

反射的に起きあがろうとしたけど、肩にかけられた手がそれを優しく止める。

「まだ無理すんな」
「でも…」
「病院に着いた時にはほぼ意識がなくて脱水も酷かったらしい。だから、救急に連れてきて正解だった」
「私の自己管理ができてなかっただけなのに」
「俺がもっと早く気付いてやるべきだったのにな」
「轟君は悪くない。チャームだってわざわざ持ってきてくれて、私を病院まで運んでくれて」
「俺はたまたまその場に居ただけだ。それに、爆豪に話をするにしても凪が元気じゃねぇとな」

轟君はどこまで優しくて真っ直ぐで正しいのだろうか。轟君の正しさは痛いくらいに胸を突く。だから余計に何も言えなくなる。

「今日は帰るか?点滴が終わって、歩けるようなら、帰ってもいいらしい」
「うん。…帰る。帰りはタクシーを呼ぶから大丈夫だよ」
「送ってく」
「いいよ、轟君だって寝てないでしょ?」
「ここで凪を送っていかねぇと後で爆豪に怒られそうだからな。それでも男か!?って」
「…そうだね。勝己なら、そう言うかもね」
「あと、服も俺のでいいなら着替えるか?車に積んであったやつだけど」
「ありがとう。じゃあ、甘えさせてもらってもいいかな?」
「…ああ。辛い時は俺でも緑谷でも頼ればいい。それで、元気になって、ちゃんと爆豪と向き合え」
「……うん」

その気持ちに応えられる自分はどこにいるんだろう。〝ありがとう〟その言葉すら、どこか心の中に影が残った。



家に着いた時には東の空が明るくなり始めていた。

まだ頼りない明るさに自分を重ねて小さくため息をつく。

勝己と会えない当たり前の1日が始まる。その時はまだそう信じて疑わなかった。



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