第6章 大切な言葉
「わあっ、すごいいっぱい出たぁ、嬉しい⋯!」
「⋯⋯名無しちゃん⋯⋯そんなに喜んじゃって⋯⋯かわいいな」
「へへ」
初めて間近で彼の精液を見て喜びがわいた。いつもはゴムで隠されているためだ。
手にぬらぬらと光るが、まるで不快感はない。
愛しい男の人のものなら、すべてが愛せるのだと実感した。
「あぁ⋯⋯ありがとう。気持ちよかったよ。あと俺も嬉しい。⋯⋯言葉では言い表せない感情だな、これは」
「そうなの? 本当に嫌じゃなかった?」
「全然。君にされて嫌なことなんてないよ。だから安心してね。何してもいいから、俺には」
なぜかぎゅっとされてしみじみと伝えられ、あなたは笑いそうになったが心が温かくなった。
そうして二人は、こんな場所でも新しい光景を迎えたのだった。
しかし、二人の夜はまだ長く、情熱も愛も有り余っている。
浴室から出ると体を拭いて、休む間もなく寝室へ移動した。彼の大きなベッドで裸のまま交じり合う。
あなたはベッドにうつぶせで寝そべり、彼にうなじや背中を愛撫されている。
こうして後ろから抱かれるのが好きなのだ。彼の吐息や声、手の感触など、五感を通じて存在に触れることが。
「ねえ、後ろからして⋯」
「⋯⋯このまま? ふふ、君はだいぶえっちになっちゃったね」
からかうような台詞にさえ、あなたは首筋をそらせて敏感になる。
こんなふうになったのは、すべて教えてくれたヴィクトルのせいである。
けど彼はどんな時でも、あなたの願いを叶えてくれる。
「あ⋯⋯んぁっ⋯⋯いいっ」
バックで突かれて、背中に彼の存在を感じるのがたまらない。指をからめて密着し互いの繋がりを強めていく。
「どう、感じる?」
「うん⋯⋯っ⋯⋯感じるぅ⋯っ」
お尻に軽く打ちつけられる音が響き、いけないことをしてる気分になる。
ぎゅっと広い胸に覆い尽くされていると、心も体も彼に委ねて何も考えられなくなっていく。