第3章 報告:伏黒恵の秘めた想いとは
「報告書は俺が書いておくので、先輩は先に戻ってください」
伏黒にキッパリと告げられたは、複雑な気持ちのままで校舎に消える伏黒の背中を見つめていた。
咄嗟に「あっ」とのばした手は虚しくも空を切る。
普段であれば2人で書いていたのに、あんな事があった後だった事もあり、顔を合わせずらいのだろう。
それに、伏黒の方が上手く報告書を纏めてくれるはずだと。
出来れば2人で書きたかったが、も正直顔を合わせずらかった。
(伏黒くんの、手の感覚がまだある···)
車内で握られていた伏黒の手の感覚が、今も尚残りまだ握られているような気がした。
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「···はぁ」
伏黒は報告書を纏めて提出して、担任である五条の机の上に提出した後、寮の自室に戻るとベッドへ体を投げるように倒れ込んでため息を吐いた。
今日の日程、五条が出張している事に心の底から安堵した。
いよう物ならば根掘り葉掘り聞いて来るだろう。
伏黒はふと、を握っていた手のひらを見つめた。
自分よりも小さくて柔らかい、温かい手の感触···。
「···っ!!」
ハッ、とした時にはあの部屋での出来事が脳裏に浮かんでしまった。
出されたお題の為に一肌脱いだ伏黒を前に、恥ずかしがりながらも上の学ランを脱いで肌をさらけ出し、乳房をあらわにした。
唇をきゅっと結んで、赤くなった頬に眉尻を下げた顔。
首から下に視線を向ければ、まろやかな丸みを帯びて膨らんだ乳房に、ピンと張った乳首が主張していた。
乳房に触れた柔らかさと、弾力と、手に吸い付くような感覚。
の吐息と喘ぎ···。
伏黒のソレを主張させるには、十分な材料だった。