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【FF7】ボクシング・デー

第8章 ボクシング・デー


「私は」

震える声を一旦止め、息を吸う。

「私はレノがいるならそれでよかったの」

一気に吐き出された言葉に、レノがしっかりと彼女を見定める。

「たぶんタッチミー食べながらミッドガルズオルムの話してても楽しいわ」

「んだよ、それ」

「思いついたのがそれしかなかったのよ」

レノが鼻で笑う。

そして、諦めたように転がり、天井を見上げる。

「……変わってんのな」

「変わってるのよ」

しばらく続く沈黙。

破ったのはレノだった。

「なあ」

「なに?」

「オレ、怪我して動けねえんだ」

ふっと小さく笑いがこぼれる。

「そうね」

レノの視線がゆっくりと戻る。

「アグレイス」

呼ばれ慣れた名前が、やけに静かに響いた。

「アンタから、こっち来てくれ」
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