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ハリー・ポッターと調教師見習い

第1章 マグル好きのお嬢様


「ルーア様! 絶対に、絶対に問題を起こしてはなりませんよ!」
「はいはい、わかったって」

 本当に全く信用がないのか、かなり念押しをしてくるハーヴィンに、ルーアは眉をひそめつつも返事をした。

 ハーヴィンが部屋を出てすぐ、ルーアはベッドの上に再度寝転び天井を見上げる。

 ハーヴィンは小さな頃から説教ばかりして来る奴だった。小さな頃の自分にとって、そんなハーヴィンは煩わしく、大嫌いだったはずだ。それこそ、無駄に干渉してこない父親よりも。

 __だが今は、どんなに拒んでも自分に関わり続けてくれたハーヴィンのことが好きで、関わってこない父親のことはお世辞にも好きとは言えない。

「父上と最後に会ったのはいつだったか。今じゃあ思い出せもしないな」

 そう呟いてから、ルーアはベッドから身を起こし、本棚にしまっていた教科書を取り出した。

✧  ✧  ✧

「ルーア様、お客様ですよ」

 ルーアが勉強を始めてから数時間がたっただろうか。自室の扉がハーヴィンによってノックされた。

「は? 客なんて来る予定なかっただろ。適当に追っ払っとけ」
「ルーア様! もう少しおしとやかに!! って違います……そのお客様というのは、マルフォイ家のお坊ちゃんでして」
「はあ? ドラコが?」

 確かに約束も取り付けつ適当に家にくるやつなんてドラコしかいないか。そうため息を付いて、ルーアは席を立った。

「仕方ないな、今行く」
「わかりました、伝えておきます」
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