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逢坂くんの彼女

第18章 お誕生日!


「ゴメンね、逢坂くん。おわびに…わたしの撮る?」

私が自分の唇に指をあててそう言うと、彼は嬉しそうに顔を上げる。

「いいの?」

「うん。いいよ」

私はにっこり笑って答える。

実は私、可愛いキス顔の練習しておいたんだもんねー。

彼はスマホを取り出して構える。

「はい、撮るよー」

私は練習の成果を披露する。

……

「やった。撮れた」

彼の嬉しそうな声に私は目を開ける。

……。

なんだろう、この違和感…。

「見て見て。可愛く撮れたよ。ふふ…真っ正面から」

彼が撮れた画像を私に見せてくれる。

……。

「…逢坂くんのスマホ、なんでシャッター音しないの?」

私の問いかけに彼はにっこり微笑む。

「あぁ…マナーモードだから…」

そう言って彼はポケットにスマホをしまった。

私は自分のiPhoneをマナーモードにしてシャッターを押してみる。

カシャ

「マナーモードでも鳴るよ?」

「へー。iPhoneはそうなんだ」

彼はにっこり微笑んだまま目をそらす。

「いやいやいや。絶対怪しい!そのカメラでなんか変な写真撮ってるんでしょ!」

「変な写真なんて一枚もない!全部可愛いよ!」

「それって開き直り!?」



fin
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