第18章 お誕生日!
今日は逢坂くんのお誕生日!
放課後、私の部屋に招いてプレゼントを渡した。
「お誕生日おめでとう!これ…プレゼントだよ。美味しく出来たと思うんだ」
プレゼントはいろいろ迷ったけど手作りクッキー。
なんか普通だけど、こういうのは普通が一番だよね。
「わぁ…ありがとう!クッキー?ゆめちゃんが作ったの?」
「うん。マシュマロ入りだよ」
うふ。逢坂くんマシュマロ大好きだから喜ぶだろうなぁ。
「へぇ…クッキーにマシュマロが入ってるんだ。なんだかお洒落だね。ありがとう。食べるのがもったいないなぁ」
彼は大事そうに包みを受け取って、嬉しそうにニコニコした。
あれ?マシュマロに意外と薄い反応?
まあ喜んでくれてるしいいかな?
そして、うふふ…。
「ね、もうひとつプレゼントがあるの」
私はちょっと照れながら彼に話す。
「え?何?」
彼が首を傾げる。
私は彼の唇に人差し指をそっとあてて言う。
「ここに…」
「え…」
彼は少し頬を赤くする。
「恥ずかしいから…目を閉じて…」
「うん…」
彼がちょっと嬉しそうに目を閉じる。
そして私は…
隠し持っていたiPhoneで素早く…
カシャ
「え?」
彼が驚いて目を開ける。
「やった!逢坂くんのキス顔ゲット!」
私は撮れた画像を彼に見せてあげる。
「え…えええ…」
彼の顔が真っ赤になる。
「誕生日なのに…こんな目にあうなんて…」
彼が恥ずかしそうに机に突っ伏す。かわいい。