第15章 どっちがよかった?(R18)
彼の手が私の髪を撫でる。
「怖いの?」
逢坂くんの声が聞こえる…。
「…逢坂くん」
隠された私の目から涙があふれる。
彼の手が私の頬に触れる。
「大丈夫だよ」
彼の指が唇をそっとなぞる。
そして唇がつけられる。
「ん…」
私は彼の舌が待ちきれずに、彼の唇に舌を這わせる。
彼の熱い舌が私を迎え入れてくれる。
私の唇から熱い息が漏れる。
「はぁはぁ…」
唇が離されても私の息は荒いまま。
「気持ちいいの?」
彼が私に問いかける。
私は頷く。
「いつもより?」
いつもより?そうなのかな…。
「ねぇ、どうして今度はゆめちゃんが黙っちゃうの?」
そんなこと言われても…。
「次はどこをさわろうかな…」
さわられることを想像して脚がもじもじしてしまう。
「ねぇ…どこをさわると思う?」
彼が私に問いかける。
「わ…わかんない…」
私はなんとか答える。
「どこをさわって欲しい?」
そんなの…答えられないよ…。
「さわって欲しくないの?」
ちょっと意地悪っぽく彼が言う。
「…さわって」
私の答えに彼が満足そうにふふっと笑う。