第2章 恋愛相談
学校の帰り道、私は制服のまま駅前の商店街をブラブラしていた。
今日は何をして過ごそうかな。
いつも一緒に帰る逢坂くんとはケンカ中。
まっすぐ家に帰る気になれなくて…。
ふとゲーセンが目に入る。
入り口にはUFOキャッチャーやプリクラ機。
こんなの一人でやっても寒いし。
奥にあるビデオゲームに目がとまる。
ああいう格闘ゲームとかしたらスカッとするかなぁ。
でもああいうのよくわかんないし…。
ん?格闘ゲームやってる人の後ろ姿。
あの髪型と大きい身体は…。
「北城くん!」
私はゲーセンの奥に入り、北城くんに声をかけた。
「あ?うわっ?何だよオマエ!」
北城くんが驚いて振り返る。
ゲーム画面に「YOU LOSE」の文字が。
「オマエが驚かすから死んじまっただろーが!なんでこんなトコいるんだよ」
「ゴメン!お詫びにジュースおごるから…私にもこのゲーム教えて?」
「は?」
北城くんが驚いて私の顔を見る。