第8章 甘甘夏(R18)
「なんか久しぶりだね。うれしい」
「そうだね。2週間も会えないなんてね」
夏休みなのに親戚の用事や逢坂くんの部活の用事やらバイトやらで2週間も会えなかった。
たった2週間だけど、すごい会いたかった。
彼の部屋に入り、彼が扉を閉める。
「会いたかったよぉ」
言うのと同時に私は彼に抱きつき背中に手を回す。
お家に誰もいなくてもやっぱり部屋に入るまでベタベタしにくい。
「僕もだよ」
彼も私をギュッと抱きしめてくれる。
「チュウしよ」
私がねだると彼は返事する間も惜しいって感じで唇をつける。
私たちは互いの舌を求め絡め合う。
彼がそっと唇を離す。
名残惜しいけど…彼の顔を見上げて微笑む。
「ちゃんと勉強してた?」
彼が私の頭をなでなでして尋ねる。
「してるよぉ。ね、聞きたいとこ有ったから教えてもらっていい?」
勉強道具を広げ、彼に勉強を教わる。
すごく嬉しいし楽しい。
「えらいね。ちゃんと頑張ってるね」
質問が一段落したとき彼に褒められる。
「うん。わたし頑張ってるよ」
私は胸を張って答える。
本当に頑張ってるから褒められるとすごくうれしい。
「ご褒美あげないと」
彼がちょっと微笑んで言う。
「え…」
私の身体が期待で熱くなる。
「どんなご褒美だと思った?」
彼が悪戯っぽい目で聞く。
「…わかんない」
恥ずかしくなって私はごまかす。
彼が身体を近付けて耳元で囁く。
「じゃあどんなのがいい?」
「エッチなの…」
ガマンできないから私は素直に答える。
「いいよ」
彼が私の耳にキスする。
そして私をよいしょっとお姫様抱っこで抱える。
「すごいね、逢坂くん。重いでしょ?」
「うーん。ギリギリかな」
逢坂くんが笑う。
これ以上太らないように気をつけよう…。