第2章 1
広いお部屋にひとりぼっちでベットに居座る私はなんて惨めで寂しい人間なんだろうか。友達の心配メールも返す気にはなれない。申し訳ないが心の準備が必要だからあと数時間は待って欲しい。
春の木漏れ日が私に掛かるそれがどうも暖かくて気づいたら目の前がぼやけていた。
そんな時、ドアが勢いよく開いた。
「(名前)、大丈夫か!」
「侑士兄さん…練習は?」
私は急いで眼を擦る。
きっと母から聞いたのだろう。余計な事を…侑士兄さんは今テニスで忙しいっていうのに。
「そんなんどうでもええわ、美和子さんから聞いたで。その、大丈夫なんか?」
「うん、あと1年持つか怪しいんやって」
「…ほうか」
侑士兄さん、そんな顔せんといてや私が自分自身に抑えとったリミッターが外れそうになるわ。なんて…自分勝手な私に少しだけイライラする。
侑士兄さんは何か言いたげに口を開きかけて、けれど結局何も言わないまま私の隣に腰を下ろした。
そのまま、何の躊躇もなく私の頭をぐいっと引き寄せる。