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讃歌永るる砂時計【リヴァイ】【男主】

第4章 讃歌永るる砂時計


 何が、血に塗れた世界をおれが彩りたいと思った、だ。お前こそ血を吐いていたくせに。

 血とインクの散った紙の束を、知らずのうちに胸に抱えていた。

 待っているのも、見つめてきたのも、死ばかり。示された希望にさえ、その代償には死がついて回っていた。
 この世界はクソだ。なのに、こんなにも彩りに満ち満ちている。

 吐き出した息は白くない。けれど、春らしいまろやかな形をしているような気がした。



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