第51章 『出張×誘惑』藤堂平助編**
「俺も……もう、限界」
そう言って取り出されたものは完全に大きく硬くなっていて、思わず目が奪われる。
「……そんなに見られたら、恥ずかしいよ」
「……!!」
入り口にあてがわれると、くちゅ…という音と同時に敏感なところを掠めて、思わず「んっ」と身を捩った。
「っ、ももかちゃん……」
「……っ……ぁ……」
中へ、中へと押し入りながら、わたしの息が細く震えるのを、平助くんは何度も支えてくれる。
「んっ……ぅ……」
「俺に預けて……体も、呼吸も……」
やがて全てを受け入れると、心も体もこの上なく満たされた気持ちになる。
「ももかちゃんのなか……あったかい……きもち……い……」
「へい、すけ……くん……」
「もう我慢できない……動く、よ……」
「んんっ……!」
それからは何度も何度も奥を擦られて、もはや声を抑えるので精一杯だった。
「……誰にも見せないで……こんな顔……全部、俺だけのものだから」
「……っ、平助、く……ん……っ」
指を、唇を、肌を。何度も重ね合う。
声は漏らさないように、でも欲は止められなかった。
――翌朝。
「おはようございます!昨日はよく眠れましたか?」
「ん? あ、うん……まぁまぁ、ね」
後輩隊士の声に、いつもの顔で応じる平助くん。
わたしは真っ赤な顔で、小さく頷くしかできなかったけれど――
「……大丈夫、気づかれてないよ。でも、俺は覚えてる。……ももかちゃんが、どれだけ可愛かったか」
耳元で、そっと囁かれた言葉に。
また夜が来るのが、少し怖くて、でも楽しみで――
胸が、甘く疼いて仕方なかった。
fin.