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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第57章 歪んだ愛、終わりの始まり ※※


A「君の個性はね…」

にやり、と楽しそうな口ぶり。




そして。




A「2つある」



の呼吸が止まる。

A「ふふ、これは初耳だろうね。ドクターは言ってなかっただろう。だって、僕が言いたかったからね」

意味がわからない。
思うように考えられない。

A「ひとつは、生まれ持ったもの。"愛"」

胸の奥が、ざわつく。

A「人から向けられる愛情を糧にする。家族の愛、友人の愛、恋の愛。そのすべてが、君を満たしていた」

AFOは少し笑う。

A「そしてもう一つ。これは聞いた通りだろうけど、実はね」

ニヤリと笑いながら、ゆっくりと口を開いた。








A「私が与えた個性」





の瞳が大きく開く。

A「そう。それが"回帰"」

オールフォーワンは指を軽く動かす。
すると、の体がわずかに浮いた。

A「対象を“最も良い状態”へ戻す力。素晴らしいだろう?」

「…あた、え…た…?」

息が震える。

「う、そ……」

オールフォーワンは首を振る。

A「嘘じゃない。君は覚えていないかい?」

の目を見つめる。

A「4歳の頃。母親と旅行していた。そこで」

ゆっくり言う。

A「医者の男に会っただろう」

その瞬間。

記憶の奥で、何かが揺れた。
優しい声、優しい手、笑顔の男。
オールフォーワンは笑う。

A「思い出してくれたかな?」

一歩、近づく。

A「それが僕だ」

洞窟の空気が、凍りついた。

の瞳が揺れる。

A「君はね」

オールフォーワンは静かに言った。

A「僕が作った、最高傑作なんだよ」

の絶望した表情を、満足そうに眺めながら静かに笑っていた。
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