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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第57章 歪んだ愛、終わりの始まり ※※


A「あぁ……そうだ」

思い出したように言う。

A「君には、もう少し説明しておこう」

ゆっくり歩きながら続ける。

A「“回帰”という個性はね、美しい心を持つ者にしか扱えない」

洞窟の中で、その声が静かに響く。

A「僕がこれまで集めてきた個性の中でも、最も強く、それでいて、ワンフォーオールと同じくらい思い通りにならない個性だった」

オールフォーワンは小さく笑う。

A「唯一、僕自身が扱えない個性。それが“回帰”だ」

の胸が、ざわつく。
オールフォーワンは続ける。

A「だから僕は、ずっと探していた。適合者を。だが、なかなか見つからなかった」

少し歩みを止める。

A「そんな時だ。ある街で、君を見つけた」

の呼吸が止まる。

A「まだ幼かった。だが、滲み出る美しさがあった…神聖さと言ってもいい。…僕はすぐに、君と接触した。"個性がわかる個性"と嘘までついて」

の記憶の奥。

優しい笑顔。
オールフォーワンの声が重なる。

A「そして調べてみたら――どうだ」

声が少し弾む。

A「君はすでに個性を持っていた。"愛"という個性をね」

洞窟に、オールフォーワンの笑いが響く。

A「運命だと思ったよ」

の指が震える。

A「君の個性“愛”はね。人から愛されれば愛されるほど強くなる…。だが、愛だけでは大した力にはならない。だから僕は…その場で“回帰”を与えてみた」

静かな声。

A「愛と回帰。2つが混ざり合えば、最強の個性になると思ってね」

「……っ」

体が震える。声が出ない。
オールフォーワンはさらに続ける。

A「…与えられる愛の中で最も強いのは、母の無償の愛だ」

一拍。

A「母親がいれば、君はほぼ無敵だった」

洞窟の空気が冷える。
何故か嫌な予感が身体中を駆け巡る。

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