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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第56章 羽織る温もり、奪われた光 ※


次の瞬間。

泥が、爆発するように溢れた。
ぐちゃり、と音を立てながら。

空間が歪む。

ホ「――っ!!」

ホークスが飛び出し、少ない翼が広がる。

だが、泥は一瞬で膨れ上がり、の身体を飲み込んでいく。

「……っ、や……」

足が沈む。
腕が取られる。

ホ「!!」

ジーニストの繊維が一斉に伸びる。

だが泥は、触れた瞬間すり抜ける。
まるで最初からそこにいないかのように。

の身体が、胸まで沈む。

その瞬間。
は、顔を上げた。

2人を見た。
恐怖に揺れた瞳。

「……けい……ご……っ」

声が震える。

そして。

「……維……さん……」

必死に手を伸ばす。
でも届かない。

ホークスの指先が、あと少しのところで空を切る。

ホ「くそ……っ!!」

泥が、一気に飲み込む。

「――っ!!」

最後に、掠れた声。

「……いや……っ……」

どぷり。

音を立てて。

の身体は――





完全に、消えた。
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